夢を見たあとに「何かの予感かもしれない」と感じることがあります。ただ、夢の内容、受け取った印象、あとで起きた出来事は、同じものとして扱わないほうが確かめやすくなります。
予知夢は将来のことを予測するような夢、または夢の出来事が現実に起こる現象を指す言葉として説明されています。正夢は事実と一致する夢を指す言葉です。どちらも夢と出来事の関係を表す言葉ですが、辞書の説明は言葉の使われ方を示すものであり、未来を知る力を確かめる根拠にはなりません。
夢の内容と「予感」を分けて受け止める
予感には、夢の中の場面と目覚めたあとに残る感覚の両方が関わることがあります。夢を思い出したときに心配になった、ある人の顔が気になった、といった印象まで含めて「予感」と呼ぶこともあるでしょう。
辞書の言葉は体験の名前であり、予測の証明ではない
予知夢や正夢という言葉があると、夢と未来には決まった関係があるように感じるかもしれません。しかし、言葉の定義だけから、夢が将来を予測できるとは言えません。
夢の内容を後から出来事と比べることはできます。一方で、似ていた部分だけに注目すると、似ていなかった部分や夢に書かれていなかったことを見落としやすくなります。後からの一致と、あらかじめ残していた内容は分けて見比べましょう。
眠っている間の夢について分かっていること
米国国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)は、夢は睡眠のすべての段階で経験されうること、REM睡眠では鮮明になりやすいことを説明しています。また、日中の出来事が睡眠中の思考に入り込むことや、夢が感情の処理に役立つ可能性にも触れています。
比べるなら、出来事の前の記録を残す
夢と出来事の関係を振り返りたいときは、出来事が起きる前に残した記録があるかを確かめます。後から内容を書き足すと、夢で見たことと、出来事を知った後の解釈が混ざることがあります。
夢の場面と目覚めた後の印象を分けて書く
覚えている場所や人物、印象に残った言葉と、不安や期待などの感情を別に残します。
出来事は確認できる情報と一緒に残す
起きた日時や分かる範囲の事実を、夢の記録を書き換えずに別に記録します。
一致した点と一致しなかった点を並べる
似ていた部分だけでなく、異なっていた部分や夢に含まれていなかった点も見返します。
記録は夢の記憶と後からの解釈を区別するためのものです。予知する能力があることや、夢が出来事を起こすことを示す方法ではありません。
予感で不安になったときは、目覚めた後の判断を大切にする
夢が気になっても、すぐに大きな結論を出す必要はありません。自分の不安が夢の場面によるものなのか、すでに現実で気になっていたことによるものなのかを分けてみると、次に確かめることを考えやすくなります。
まとめ
夢と予感の関係を考えるときは、夢の内容、目覚めたあとの印象、実際に起きた出来事を分けて扱います。予知夢や正夢は辞書にある言葉ですが、その語義だけで未来を予測する力は確かめられません。気になる夢は記録して見返せますが、日常の予定や安全に関わる判断は、現実に確認できる情報をもとに決めましょう。
